『ミケランジェロの暗号』あらすじをすべて!

ブラックコメディが効いてる!『ミケランジェロの暗号』から見るナチス親衛隊と制服

『ミケランジェロの暗号』というタイトルをみると、まるで『ダヴィンチ・コード』を連想してしまい、これは重厚なサスペンス??謎をとく暗号系のミステリーサスペンス?!ミケランジェロの美術品かなにかを解くためのなにかではないの?!と思ってしまいますが、コメディタッチの作品です。2007年公開作品で第80回アカデミー賞で、外国語映画賞を受賞した『ヒトラーの贋札』のスタッフによる映画です。『ヒトラーの贋作』もユダヤ人たちのお話ですが、今回も時代背景はナチスの時代です。ユダヤ人を題材にしたナチスドイツと決死の駆け引きをする娯楽ヒューマンドラマです。原作者のポール・ヘゲの実体験を元にした映画になっています。ナチス独裁の時代背景なので、とっても重たい作品かと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはございません!間抜けなナチスのおかげで(笑)実にコミカルで、それでいて痛快な映画です。最後のどや顔は必見!

ミケランジェロの暗号:Mein bester Feind

『ミケランジェロの暗号』はもちろん日本語版のタイトルです。ドイツ語のタイトルは『Mein bester Feind』英語では「My Best Enemy」これをそのまま直訳すると「私の最良の敵」となります。ラストで「私の最良の敵」という意味に、おもわず納得することになるでしょう~

時代は1938年のウィーンです。ナチス独裁という時代、画商カウフマンの息子・ヴィクトル(モーリッツ・ブライプトロイ)は、親友のルディというカウフマン家使用人の息子(ゲオルク・フリードリヒ)にカウフマン家に代々伝わっている貴重なミケランジェロの絵画の隠し場所を教えます。

ところがルディはナチスの一員(親衛隊SS)に入隊したこともあり、自分の出世のためナチスにミケランジェロ絵画の隠し場所を密告してしまいます。ナチス軍は絵を奪って、ヴィクトルとその両親は共に収容所へと送られました。

ところが、ナチス軍が奪い取った絵はなんとニセモノ!つまり贋作だったことがわかります。ヴィクトルは父親が遺した謎のメッセージを受け取っていて、家族の命を守るためにある駆け引きに乗り出すのでした・・・。

あらすじ~ネタバレ

二人の親友の置かれた立場は、少々複雑です。お互いオーストリア人ではありますが、ヴィクトル・カウフマンはユダヤ人でルディ・スメカルはユダヤ人でありません。今まで親友同士の2人ではありましたが、1238年オーストリア併合および第二次世界大戦が開戦されたことで、2人はお互い親友どころか対立することになります。2人は敵同士となり対決することになりますが、それでも2人が親友時代にすごした清々しい青春時代は頭の中からお互い消えることはありません。

ベルリンへ向かう飛行機が、途中のポーランドでゲリラ戦によって撃ち落されてしまいます。そんな中、ヴィクトル・カウフマンとヴィクトルの幼なじみのルディはなんとか助かります。

~戦争前の幸せな時代へと回想しますが、そこでの2人関係は今とはまったく違っていました~

戦前

ヴィクトル・カウフマンの父親は、ユダヤ系オーストリア人で画廊を経営しています。1930年代の後半に画商カウフマン一家の友人ルディ・スメカルが長期間の休暇のあと戻ってきます。戦争のない良い未来への約束を喜び受け入れてくれるのでした。

ヴィクトルとルディは幼なじみ同士です。幼なじみで仲良しでもあり、お互い助けある者同士という良い相棒でもありましたが、ルディのほうはカウフマン家の家政婦の息子ということもあって、ヴィクトルに対して屈折した思いを抱いています。ヴィクトルの魅力的な暮らしと、傲慢さに満ちた生活がうらやましくもあったからです。羨ましいどころか妬ましく感じるほどでした。そしてヴィクトルの彼女レナ(ウーズラ・シュトラウス)さえも、ヴィクトルから奪いたい!と思っていたほど、ヴィクトルを妬ましくルディは思っていました。

数年後:1942年

ユダヤ人への迫害と戦争はじりじり最悪への道へと近づいてきました。ナチスドイツの指導者ヒトラーは、イタリアのファシスト独裁者との結びつきをさらに高めるためにも、イタリア政府へイタリア人の誉れともいえるミケランジェロの名画を返却したいと思っています。イタリア政府とナチスドイツの同盟による結びつきは、行方不明になっているミケランジェロの絵次第にもかかっているほどです。しかし、ナチスは行方不明中のミケランジェロ名画の隠し場所を未だに知らないのでした。

ナチスドイツの最高指導者として絶大な権力を持つヒトラーは、下層階級のアーリア人(ナチズムによれば、非ユダヤ系のコーカソイド人達)で野心のある人たちに、下層階級から昇進するチャンスを与えます。ルディはそのチャンスに心がどんどんと躍るのでした。

そしてルディはドイツ帝国に忠誠を誓います。ナチスの軍服を取り寄せて自分自身をナチス党員だと言い張り、今まで魅力的だった口ひげさえも剃っています。ルディはナチスの親衛隊SSの姿そのままになろうとしています。やがて戦争の足音は、オーストリアまで近づいてきました。そしてルディは上官に密告するのでした。カウフマン一家が隠してあるミケランジェロの絵について教えるのでした。もちろんルディの密告は裏切り行為そのものです。

煮ても焼いても食えないユダヤ人という評判そのままに、ヴィクトルの父でカウフマン家の課長でもあるヤーコプ・カウフマン(ウド・ザメル)は例のミケランジェロの絵について、モゴモゴモゴと口重たくいいナチスの軍人に対してもなかなか絵のありかを教えようとはしません。ヤーコプは、ナチスが探しているミケランジェロの絵は、とてもつもなく貴重な芸術作品であるがゆえ、本物とニセモノ(贋作)の2枚を持っているようです。

カウフマン一家

戦火がひどくなり、ナチスによるユダヤ人への迫害はカウフスマン一家にも降りかかります。カウフスマン一家は、遂に強制収容所へと入れられるのでした。ナチスとしてみれば、ヤーコプ・カウフマンが持っているミケランジェロの貴重な絵を欲しく欲しくて仕方ありません。ヤーコプはミケランジェロの絵の本物とニセモノのふたつを持っていますが、ニセモノの方がナチスの手へと渡ります。そしてニセモノがナチスの手へと渡って、離れた強制収容所へ送られたカウフマンは優位な立場へと立つのでした。

1943年

ナチスが本物だと手に入れたミケランジェロの絵は、たんなるニセモノだと気づいたナチスは、ヴィクトルの父親ヤーコプ・カウフマンだけがその本物のありかを知っていることに気づきます。ヤーコプ・カウフマンは強制収容所で亡くなっていたため、ヤーコプの息子ヴィクトルが本物のありかを知っているのでは?!と考えます。実際にはヴィクトルは本物のミケランジェロの絵のありかを知りませんが、ナチスはヴィクトルに望みをかけるのでした。ナチスはミケランジェロの絵、しかも本物のありかを知っているのはヴィクトル・カウフマンだけだと思い込んでいるからです。

再び冒頭の場面へ・・

飛行機の墜落に場面は戻ります。そこでは飛行機がポーランドのゲリラ隊員によって撃沈されたため、ヴィクトルが傷を負ったルディを飛行機の残骸から引き出していきます。そしてこの映画の流れは、ヴィクトル・カウフマン中心にとストーリーは続いていきます。

入れ替わる

ヴィクトルはルディにポーランドのゲリラ隊員が自分達のほうへやってきているといいます。そして、ポーランドのゲリラ隊員に見つかったらSS親衛隊のルディは銃殺されるだろうと言うのでした。

おまけにルディはポーランド語が出来ないから、このままでは殺されてしまう。どんな状況になってもなんとか過ごせるように、ここは一旦洋服を交換しようじゃないか?!いや、ルディが銃殺されないためにも、ここは絶対にここは洋服を交換したほうがいい!とヴィクトルはルディに言います。

実際には、飛行機が墜落した現場に一番最初に到着したのは、ナチス党員の護衛兵でした。ルディとヴィクトルは軍服を交換しているので、ユダヤ人のヴィクトルをヒトラー親衛隊SSだと思い、ルディの方をユダヤ人捕虜だと勘違いをします。

ヴィクトルは頭の回転が速くて賢いということもあって、自分を取り巻いているドイツ兵よりも身分が高くなります。そしてルディと軍服を交換したことで、融通の利かないドイツナチス親衛隊たちに、ヴィクトル自身がドイツの将校であり、ルディが捕虜なのだと信じ込ませるのでした。

テンポある復讐ファンタジー

これからヴィクトルの復讐ファンタジーが始まります。そしてナチズムのドイツ国家主義をパロディとして笑いへと持っていきます。ヴィクトルはルディに、屈辱と苦痛の両方を味わせる一方で、ヴィクトル自身はナチスの将校の軍服に身を包み見、ナチスの儀礼をまねながらも、内心ではナチスをとことん馬鹿にして笑います。そして、ナチスのとった民族主義政策を攻撃するブラックコメディを展開していきます。ブラックコメディを展開していきながらも、ドキドキしたハラハラも展開していきます。なぜなら、【ヴィクトルのユダヤ人だという素性がいつばれてしまうのか?!】ということです。

でも、そこでもひたすらルディが『自分こそがナチス党員なのだ!!』と言い続けることで、逆に笑いへと昇華されていきます。

ミケランジェロの絵の行方は・・

ルディは自分こそがナチス党員だ!!と近くにいるナチス党員やSS親衛隊に訴えますが、逆にルディが訴えれば訴えるほど平手うちを食わされます。まるでその姿はまっさきにナチス党員の軍服へ身を包んだことへの贖罪かのようにも思えます。

やがてヴィクトルは、父親のヤーコプ・カウフマンが自分の肖像画の中に、本物のミケランジェロの絵を隠していたことを発見するのでした。でも、本物のミケランジェロの絵を、ルディはもちろんのことナチスの手へと渡すことなどしません。これこそが本物のミケランジェロの絵だと(実はニセモノで贋作)SS親衛隊に思わせて、本物のミケランジェロの絵はヴィクトルの手元とへと自分の家族と共に、ミケランジェロの本物の絵を手に歩き去っていき、そこにヴィクトルのどや顔があるのでした~ 

あのヒトラー独裁のもとでの暗黒の時代を、ヴィクトル・カウフマンは見事にそして巧みにしたたかに生き延びるのでした!

私の最良の敵 Mein bester Feind

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

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ナチス親衛隊の制服

親衛隊の装備品

SS親衛隊名誉指輪

親衛隊が結成させるまで

Protection Squadron 親衛隊とは・・。